県会議員について
そもそも県会議員とは?
県会議員と県知事は地域ごとの市民から選ばれた代表者であり、県政の両輪となって重要な役職を担っていますが、それぞれ役割や権限は異なります。県会議員は、議会での条例や予算案などの決定に参加し、地方自治体の政策や行政について意見を述べます。また、市民や選挙で選ばれた代表として、地域住民の声を政府に反映させる役割を果たします。一方県知事は、地方自治体の行政府である県の長を務める行政官であり、県の行政を統轄し、政策の立案や実施、行政の執行を行います。また、県の財政や公共施設の管理、地域の発展など、幅広い分野で活動し、県の代表者として国や他の自治体との連携や交渉を行うこともあります。
県会議員は何名いるの?
静岡県は68名の県会議員がいます。そのうち静岡市では葵区5名、駿河区4名、清水区4名です。私が所属する自民改革会議(自民党)は41名です。
県会議員になるには?
25歳以上の日本国民で、3ヶ月以上静岡県に住んでいれば立候補できます。住んでいる市町だけでなく、静岡県内のどの地域からでも立候補は可能です。選挙区と地域ごとの当選人数は、住民数に応じて違います。選挙は4年ごと行われます。現在の県会議員選挙は統一地方選挙に合わせて行われておりますが、途中で解散や辞職などによって、選挙のタイミングが変わる可能性もあります(静岡市議会は政令市になったタイミングで解散、選挙となったので、統一地方選挙と同じタイミングで行われておりません。)
議員の定数と選挙区とは?
議員は18歳以上(有権者)の人の投票によって選挙区ごとに選ばれます。現在静岡県には34の選挙区があり、合計で68名が選ばれます。静岡県の68名という定数は、県の人口を元に決められています。県民全員でいっぺんに68人を決めるのではなく、選挙区ごとに数名の候補者が出て、県全体でバランスよく選ばれる仕組みとなっています
県会議員はどんな仕事をしているの?毎日県庁に出勤してるの?
県会議員の仕事は議会活動・地域との連携・政策提案・予算管理・地域へのサービス提供などで、これらの活動を通じて、県会議員は地域社会の発展や住民の福祉に貢献し、地方自治体の発展に寄与します。特に主となるのは県議会の定例会や委員会で、定例会は1年間に4回開かれます。県の条例や予算など、重要なことを決めるのが最大の使命です。そのためにも日頃から県庁に出向いて県職員と打ち合わせたり、陳情活動もします。県民の皆様の声を聞き、地域を知ることや、他地域の先進事例から学ぶための視察など、非常に幅広い活動が求められます。
私たちの意見や要望を聞いてもらうには?
県の仕事についての要望は、『請願』や『陳情』といった書類にして、議会に提出することができます。『請願』は議員の紹介が必要で、提出後に審査があり、必要だと認められたものは県の仕事にいかされます。『陳情』は、議長がその内容について担当している委員会に送り、委員会での話し合いにいかされています。
静岡市は政令市なので、県議はいらないのでは?
政令市以外の市町の県議は、特に地元の声を県政に繋げ、地域の実情に反映していくのが大切な仕事です。その中で政令市である静岡市では、その多くの権限が市議会に移譲されているため、「政令市の県議は仕事がない」と言われます。しかし実際に県議になって感じていることは、魅力ある地域づくりのために土地利用の見直しや県の施設の呼び込み、また県政全体の舵取りなど、県議・市議はそれぞれの立場で使命があります。